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2026.09.09【特集】早場米市場でのシェア獲得を目指す!「なつひめ」ついにデビュー値段は?味は?【新潟】

【特集】早場米市場でのシェア獲得を目指す!「なつひめ」ついにデビュー値段は?味は?【新潟】
「なつひめ」ついにデビュー値段は?味は?
県が17年かけて開発した収穫時期が早い極早生のコメ『なつひめ』が2026年にデビューを迎えました。県は早場米市場でのシェアアップを目指し、情報発信に取り組んでいます。

8月20日、埼玉県のスーパーに並べられたのは今年デビューしたばかりの『なつひめ』です。

■買い物客
「新潟産でこんな早いの。」

新米は2679円で販売されていました。長岡市にある直売所でもなつひめが並びました。価格は2900円で、売れ行きは好調だということです。


■花角英世知事
「名称は『なつひめ』にしました。自画自賛ではないが良い名前に決まったかなと。」

2026年3月、花角知事が名称を『なつひめ』にすると発表しました。厳しい夏の暑さの中でも凛として育ち、黄金色にきらめく姿を〝新潟米のお姫様〟として表現しました。

県産米の主な品種は『コシヒカリ』や、収穫が遅い『新之助』、早生には『こしいぶき』や『ゆきん子舞』。その早生よりも収穫が早い極早生には、今年デビューした『なつひめ』や柏崎刈羽地域で栽培されている『葉月みのり』などがあります。

県が開発した『なつひめ』は、8月中の収穫が可能で高温に強く、気候変動による暑さに対応できる品種として期待されています。


県の農業総合研究所・作物研究センターが2009年から人工交配して、多くの種類の中から最終的に3つの候補に絞り込みました。2年間の試験栽培を経て、のちに『なつひめ』となる新潟135号が選ばれました。2025年は県内13カ所の圃場で現地調査を実施し、2026年から本格的な作付けが始まりました。

新潟市西蒲区の専業農家・鈴木暁雄さん(45)。
こしひかりや新之助などの品種のほか、今年は1.5haの田んぼで『なつひめ』を栽培しています。

■鈴木暁雄さん
「種もみがなくてなかなかまとまった面積も作れないし、まだ価格も決まっている品種ではないので。」

鈴木さんは、『なつひめ』を作付けすることは新潟の新米をいち早く届けられるなど、農家にもメリットがあると話します。

■鈴木暁雄さん
「作期分散と早く出荷できるので、早く手取りの確保ができるので、経営をするにあたってひとつの戦略。」

作期分散による作業の効率化や、猛暑のリスク低減にも期待ができるということです。県では、稲作期間の異なる極早生から晩生までの各時期に応じて高温に強い品種のラインアップ化を進めています。

■県農産園芸課 小根沢元浩課長
「近年、稲作期間の高温猛暑が続いていて、いわゆる高温障害というものの被害が大きくなっております。安定的に新潟米を供給していくために、こういった高温耐性品種のラインアップ化というものを進めております。」


6月下旬、生育状況を確認すると・・・。

■鈴木暁雄さん
「穂ができている。これがちょうど稲穂になる。これの長さによって肥料のやるタイミングを決めてやっている。」

順調に育っている稲。
2026年は作付け2年目で、とくに肥料を入れるタイミングに注意していると言います。

■鈴木暁雄さん
「(肥料は)欲しいときにあげようかなと、あまり無理せず。肥料をやるタイミングで収量や品質も変わってくるので、品質重視のほうにしようかなと。」


迎えた8月下旬、『なつひめ』の稲刈りです。周りの田んぼはまだ生育途中ですが、『なつひめ』の田んぼは黄金色に実っていました。

■鈴木暁雄さん
「しっかりした穂で量がある、刈りごたえがある。」

刈り取りのタイミングも予定通りでしたが、暑い時期での作業に苦労もあると言います。

■鈴木暁雄さん
「8月頭のときの稲刈りの準備が暑いので、作業所での作業が大変だった。」

籾摺りした玄米の状態を見ると・・・。

■鈴木暁雄さん
「極早生なので、けっこう青いのが入っているけどきれい。」

なつひめは3000円前後の価格で販売されていますが、鈴木さんは消費者に買ってもらえる値段と受け止めています。

■鈴木暁雄さん
「本音を言えば高ければ高いほどいいが、なかなか言っても買う人ありきの話だから高級なコメとかは合ってもいいが、全部が高級になるのはいかがなものかと。」

県内各地のJAでは、『なつひめ』の品質検査が実施されています。

新潟市中央区にある『静香庵』。地上100mからの景色を楽しみながら厳選した食材で焼き上げる鉄板料理を楽しむことができます。店では通常『新之助』を提供していますが、県とのタイアップで『なつひめ』を11日までの期間限定で提供しています。

■静香庵 西村直道支配人
「コメ自体が粒が大きくて存在感があるコメになるので、私どもが提供しているお肉とかに相性がいいので、お客様の反応も含めて店としても使いやすいおいしいコメ。」

『なつひめ』は粒が大きく食べ応えがあり、噛んだときに広がる甘みが特徴です。

■観光で訪れた人
「めちゃくちゃおいしい。」
「本当だ!もちもちしている。」

東京から観光で訪れたという2人に感想を聞いてみると。

■観光で訪れた人
「お肉とばっちりあっていて、ご飯がパクパク食べられる。」
「ご飯が一粒一粒が大きくて、ご飯だけでもパクパク召し上がれるようなおいしさを感じる。」

■静香庵 西村直道支配人
「新潟の方がお米に対する情熱が強いので、8月から新しいコメとなるとすごく喜ばれるケースが多い。」


9月1日から東京・銀座にあるアンテナショップ『THE NIIGATA』でも販売を始めました。県は、東京や大阪のアンテナショップと連携して販売・PR活動を行っています。

■神保賢太郎課長
「なつひめというブランドが今回デビュー年。認知を深めていただく・知ってもらうというのが大事。実際に食べていただく中で、その良さを知っていただくのが重要。」

収穫が早い早場米は温暖な九州や四国・関東が中心でしたが、県は8月に収穫できる『なつひめ』で早場米市場でのシェア獲得を目指しています。

■神保賢太郎課長
「なつひめについては、8月下旬から新潟米のラインナップの最初の品種としてお出しできると、いままで新潟米、とくにコメの主産地に関してはこの時期にお出しできるのが無かったと思うが、ここで出せるのは大きなアドバンテージになる。」
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