2026.10.02約2カ月間ビデオ通話つながったまま・・・警察官を名乗る男らから「監視」された60代男性 約1億円の詐欺被害【新潟】
犯人が被害者にSNSで示した「東京金融庁資金調査指示内容通知」(提供:新潟県警)
大阪府警の警察官を名乗り、新潟県中越地方に住む60代の男性から現金3200万円と金の延べ棒約7701万円相当をだまし取るニセ警察詐欺の被害が確認されました。
警察によりますと、7月下旬ごろ、男性の自宅の固定電話に郵便局職員を名乗る自動音声電話がありました。電話はその後、大阪府警の警察官を名乗る男に転送され、男から「逮捕した詐欺の犯人は、あなた名義の銀行口座を使っていた。すでに17名の方が振り込んでしまった。あなたは在宅起訴される。朝、昼、夜とあなたの行動を確認する」と言われたということです。
男性の自宅にはスマートフォンが送付され、その機器を使用したビデオ通話で警察官の制服姿の男らから「詐欺の犯人は架空のあなた名義の銀行口座を使っていた。被害者がそこにだまされたお金を振り込んでいて、そのお金があなたの預金口座に流れている可能性がある。口座からお金を下ろしてきて、そのお金の番号を調べると詐欺被害に遭ったお金かがわかるので、現金を出してほしい」などと言われたといいます。
男性は指示されるがまま複数回にわたって現金を払い出し、他にも金の延べ棒を購入し自宅玄関前のボックス内に入れたところ何者かが回収し、7月下旬から9月下旬までの間に計約1億901万円をだまし取られたということです。
その後相手と連絡が取れなくなり、男性が大阪府警に確認したところ詐欺に気づき、新潟県警に相談しました。
ビデオ通話では、制服姿の警察官を名乗る男らが「金融庁とも連携している」などと言い、『東京金融庁資金調査指示内容通知』と称する書類を見せてきたといいます。また、ビデオ通話は7月下旬から連絡が取れなくなった9月下旬までの約2カ月間つないだままになっていて、男らが男性の行動を監視していたとみられています。
警察は、送付されたスマートフォンを解析するなどして詐欺グループの解明に向け捜査を進めています。
県警は、①スマートフォンやパソコンのビデオ通話を利用して犯罪捜査を行うことはなく、現金を払い出させる、金の延べ棒を購入させることは絶対にない。②警察官を名乗る者から「捜査の対象になっている」「お金の話」が出たら詐欺を疑い、警察に相談していほしい。などと注意を呼びかけています。