2026.10.12【特集|新潟市長選】告示の日 様々な課題を抱える新潟市 3候補が訴えたこと【新潟】
投開票は10月25日(日)
任期満了に伴う新潟市長選挙が11日告示されました。立候補したのはいずれも無所属で届け出順に、新人の早武淳さん、新人の青木学さん、現職の中原八一さんの3人です。
新潟市が抱える様々な課題について、3人はどのような考えを持っているのか。それぞれの選挙戦初日を取材しました。
―――<無所属・新 早武淳候補(60)>
11日、告示の日の朝。新人の早武淳さんは1人で新潟市役所を訪れました。
■無所属・新 早武淳候補
「(Q.告示を迎えた気持ちは?)普段と変わらない、淡々としています。」
立候補の届け出も1人。支援組織はなく、個人で選挙戦に臨みます。
■無所属・新 早武淳候補
「結局、昨日も色々な人からご意見メールとか質問をいただいて、その返信で寝たのは午前4時くらい。」
新潟市出身の早武さんは広告代理店に31年間勤務し、関連会社の役員などを経て、現在は経営人事コンサルタントを務めています。
政策の柱に掲げるのは、『市民の生命財産を守ること』『新潟市外から人と金を呼び込むこと』『市政の優先順位と評価基準を明確にすること』の3つです。選挙カーを使わず、街頭演説も行わない早武さん。届け出のあと、報道陣の取材に応じました。
■無所属・新 早武淳候補
「無駄な投資・いま大至急をやらなくても人がそんなに困らない投資は優先順位を下げ、本当に市民の生活に必要なもの・将来リターンを生むための投資に限られた資源を集中する。」
まず取り組むべき課題として挙げるのは『防災』です。
■無所属・新 早武淳候補
「今後、将来起こるかもしれない複合型の災害・激甚災害に備えて、市の中枢機能をあらかじめ守る
。そういった意味での液状化対策とか都市機能を守るための防災設計の見直しなどを第一に掲げています。(ポスターを貼り)やっと実感がわきました。これをどれだけ読んでいただけるか。他は印刷会社に人を手配してもらいお願いしました。無理です、完全に一人です、個人戦です。」
その後、向かったのは・・・。
■無所属・新 早武淳候補
「お墓参り。ご先祖様のところに少しだけ顔を出して。」
先祖の墓があるお寺です。
■無所属・新 早武淳候補
「(Q.先祖に何を祈った?)いろいろ、内緒。」
選挙期間中は、個人演説会やSNSで有権者に訴えを届ける考えです。
■無所属・新 早武淳候補
「個人演説会は直接対話ができる場所だから、SNSを通じた対話と直接対面した対話という、要するに対話ですね、中心は。僕はできもしない公約、そういうものは一切掲げない。『こういう方向でいきます』と自分のポリシーとか価値観だけを提示して、そこでとどめてあります。」
―――<無所属・新 青木学候補(60)>
新人の青木学さん。8期連続で新潟市議に当選し「全盲の市議」として活動してきました。第一声で訴えたのは、『寄り添う市政』です。
■無所属・新 青木学候補
「人の痛みや生活の厳しさにとことん寄り添う市政をつくる、そのスタートの日です。自分の人生の中でこれほどわくわくした日を迎えたことがない。」
社民党の所属ですが、今回は無所属での出馬。野党系の政党は「自主支援」や議員個人での応援というスタンスです。中道改革連合が分裂してできた「民主改革の会」の国会議員も個人の立場で応援に駆け付けました。
■民主改革の会 西村智奈美衆院議員
「自治体の予算を国会議員が減らすと言う大臣が、国政のど真ん中に居座り続けている事態。市民一人一人に顔を向けた新潟市政を青木学さんに託してほしい。」
市議として2期8年の中原市政と向き合ってきた経験をもとに『新たな選択肢』を示すとして、現在の市政を批判します。
■無所属・新 青木学候補
「現職の2期8年で新潟市の人口減少は全国の市町村でワースト4位。2024年度の財政力指数も(政令市の中で)最低となっている。新潟市は2期8年の中で衰退の一途をたどろうとしている。」
初日は市内の商業施設などを回り、街頭演説。訴えは、現職との違いを意識した内容が中心です。
その一つが『小学校の給食費の無償化』。新潟市は2027年度以降、保護者負担に戻すことを検討していますが、青木さんは継続を訴えます。
■無所属・新 青木学候補
「(保護者の)負担軽減のために必ず小学校の給食費無償化を継続する。中原市政には(保護者負担の復活は)させない。」
市中心部の拠点性向上を目指す『にいがた2km』の取り組みも批判し『8区全体の発展』を主張。能登半島地震で被災した地域の液状化対策も住民に負担を求める市に対し、住民負担ゼロを掲げます。
12歳のときに全盲になった青木さん。社会の〝壁〟に直面してきた自身の経験が政治家を志した原点だといいます。
■無所属・新 青木学候補
「(視力を失い)劣等感に長い間苦しんだ時期があった。周囲の人々の意識の壁・既存の制度の壁によって悔しい思いも経験してきた。一人一人の立場を大切にするユニバーサルな新潟市をつくっていきたい。」
―――<無所属・現 中原八一候補(67)>
立候補の受け付けが始まる午前8時半を前に、現職の中原八一さんが身に着けていたのはタスキではなく、真っ赤なジャケット。
■無所属・現 中原八一候補
「新潟シティマラソンの号砲を鳴らす。」
新潟シティマラソンのランナーを見送った約1時間後。
■無所属・現 中原八一候補
「今度は私が号砲を鳴らされる番で、いよいよスタートになりますので、市民の皆さんから支持をいただいてゴールに入っていきたい。」
今度は青色のタスキをかけ、2週間にわたる選挙戦をスタートさせました。まず訴えたのは、これまで取り組んできた『にいがた2km』の今後について。
■無所属・現 中原八一候補
「現在、鳥屋野潟南部では開発が進んでいる『にいがた2km』。この都心軸を次の任期の間には駅南から、さらに鳥屋野潟南部まで。そして亀田に向かって都心軸と位置付けて、駅南エリアで魅力と活力のあるまちづくりを進めていく。」
子育て支援として、『妊産婦の負担軽減に向けオンライン相談の環境整備に取り組む』ほか、『小・中学校の体育館に空調設備を整備すること』、検討を進めている『白山エリアのアリーナ建設を地域活性化につなげること』などを訴えました。
■無所属・現 中原八一候補
「皆さんから熱い思いや信任を得て、人口減少社会にあってもより輝きを増す新潟を必ず実現する。」
第一声には、就任以来 中原さんを支える市議会保守系会派「翔政会」の市議や自民党の県議・国会議員の他、公明党や日本維新の会の市議も応援に駆け付けました。
その後向かったのは、地元の西区。能登半島地震の被災地域で実施が検討されている液状化対策事業について語りました。
■無所属・現 中原八一候補
「国や県に要望を重ねて参りましたので、その動向を踏まえながら住民負担はなくなりはしません。公平性の観点から、しかし、もう少し住民負担を下げるよう努めてまいりたいと思います。」
東区では、花角知事が応援に駆け付けました。
■花角英世知事
「これからも中原市長と一緒に連携をしながら、一歩ずつ着実に前に進んでいきたい。新潟市のリーダーとして中原さんを押し上げていこうじゃありませんか。」
国の地域産業クラスター計画に選ばれたアニメ事業など、雇用を創出するため産業活性化に取り組むと訴えた中原さん。初日は市内8区をすべて回りました。
■無所属・現 中原八一候補
「会場がもっと地域に分散していけば、もっと細かい話も徐々に出てくる。14日間全力で頑張っていきたい。」
県都のかじ取り役を決める選挙。投票は10月25日(日)です。