2026.11.02新潟大学の准教授「非常に貴重な経験」南極の観測隊に参加、調査へ【新潟】
岩盤から出る放射線を測定
新潟大学の准教授が岩盤から出る放射線を測定するため、11月末から南極の観測隊に参加します。出発を前に、調査に向けた意気込みを聞きました。
原子核物理が専門の新潟大学・後藤淳准教授。11月末から約4カ月、第68次南極地域観測隊に参加し現地の岩盤から出る放射線の測定を行います。
■新潟大学 後藤淳准教授
「非常に貴重な経験をさせていただいていると思う。なかなか行って測定することができない場所であるだけに、しっかりと準備をしていいデータを取っていきたい。」
調査の背景にあるのは〝地球温暖化〟。現地で放射線量を測定し試料採取することで、南極で進む氷の融解に岩盤からの放射線が生み出す熱エネルギーがどう影響しているのかを調べます。
■新潟大学 後藤淳准教授
「氷床融解に与える熱源は様々あるが、放射線は周囲の物質に吸収されて熱に変わる。そうした色々なパラメーターのうちのひとつとしてとらえられる。我々の研究でしっかりとおさえていきたい。」
後藤准教授は2011年に発生した福島第一原発の事故後、被災地で放射線の線量測定を続けてきました。
■新潟大学 後藤淳准教授
「GPSで位置を取りながら放射線を連続的に測っていくシステムを作って、それを自動車で積んで測ったり・歩いて測ったりそういう活動を続けてきた。」
同じ新潟大学で地質学が専門のサティッシュ クマール教授の声掛けで環境放射線の測定を始め、今回 南極での調査が実現することとなりました。サティッシュ教授は南極に同行しませんが、プロジェクトの代表者として後藤准教授を支えます。
■新潟大学 サティッシュ クマール教授
「地盤の研究をやっていく上で、放射性の鉱物がたくさん入っている岩石とかそういうことも調べたことがあって、その影響は環境にどこまで影響するかすごく大きな意味のある研究。」
南極での測定には大学院生のデヴィカさんも参加。2人は期間中5つのポイントで海岸部を歩きながら測定し、サンプルを採取します。歩けない箇所ではドローンを使用。被災地での測定用に後藤准教授が開発した測定器を基に、南極でも使用できるようより省電力かつ小型化したものを用意しました。
■新潟大学 後藤淳准教授
「一番下の部分に放射線検出器の部分が入っていて、肝心のクリスタルがこの先端についている。」
今回の研究を通して「氷床融解の理解を助けるために基礎データを提供したい」と意気込みます。
■新潟大学 後藤淳准教授
「ワクワクだらけですよね。何をするにも初めてのところなので、誰もやったことがないところなので、行ってみないと分からないのがすごくある。」
後藤准教授らは11月末に新潟を出発し、12月末ごろに南極大陸に入り調査を開始する予定です。