2026.11.05病気と向き合い14歳で日本舞踊の初舞台 市山七十郎氏の最年少の弟子【新潟】
新潟明訓中学校3年の熊倉恵麻さん(14)
市山流7代目宗家の市山七十郎(いちやまなそろう)さんの最年少の弟子が14歳で初舞台に立ちました。病気と向き合い、稽古を重ねてきた中学生が観客の前で踊りを披露しました。
新潟明訓中学校の3年・熊倉恵麻さん(14)。6日後に控えた初舞台に向けて稽古に励んでいました。指導するのは、市山流7代目宗家・市山七十郎さん(78)。国の重要無形文化財の『日本舞踊』の保持者です。
■市山流7代目宗家・市山七十郎さん
「くるっとまわったよ、そこでまけ、どん、ちょん、またすぐ回る。そこは急がなくて大丈夫。」
■新潟明訓中学校3年 熊倉恵麻さん
「回る方向を間違えたりとか手がきれいになっていなかったので、そこをなおしていきたい。」
熊倉さんは、市山さんの自宅に通う約20人いる弟子のなかで最年少です。
■市山流7代目宗家・市山七十郎さん
「舞踊界だけでなくて昔の古典の世界は年齢層が上ばかりで、下の子が頑張ってきてくれるのは少ないのでぜひ代表として頑張ってほしい。」
熊倉さんが日本舞踊を始めたのは9歳のとき、古町芸妓に会えるカフェに行ったのがきっかけでした。
■新潟明訓中学校3年 熊倉恵麻さん
「振り袖とか着物がすごい素敵でいいな、かわいいなと思って。素敵だなと思って憧れの気持ちがあった。」
市山さんから稽古をつけてもらって5年が経ち、11月1日 いよいよ初舞台を迎えました。新潟市芸能まつり『日本舞踊公演』。
■新潟明訓中学校3年 熊倉恵麻さん
「緊張しているが、楽しんで舞台を終えられたらなと思う。」
熊倉さんが踊るのは『手習子(てならいこ)』。寺子屋帰りの少女が草紙を手に道草しながら蝶を追いかけたり、娘心をちょっぴり覗かせたりと様々な表情を見せる演目です。
じつは熊倉さん、2026年7月に病気が判明し外科手術を受けました。一時は舞台に出演することもわからない状況だったと言います。
■新潟明訓中学校3年 熊倉恵麻さん
「お稽古を頑張ろうと意気込んでいたところだったので、なんで今なんだろうという気持ちはあった。」
手術した直後は起き上がることもできず、歩くこともつらかったと話します。稽古に復帰するまでに約1カ月かかりました。
■新潟明訓中学校3年 熊倉恵麻さん
「できることは当たり前じゃないと気がつけたので、一回一回の稽古にもっと真摯(しんし)に向き合うようになった。」
師匠や家族・友人などへの感謝を込めて、13分間しっかり踊り切りました。
■新潟明訓中学校3年 熊倉恵麻さん
「やり切った達成感と楽しかったなという気持ちがある。(Q.出来栄えとしては?)90点くらい。」
■熊倉恵麻さんの母・熊倉知佳さん
「病気で苦しんできた姿も見ていたので、本当に元気でいてくれるだけで良かったのに。こんなにお稽古も頑張って、立派に舞台も立って普段の練習よりも一番良かった。本当に頑張ったなと思う。」
今後も、日本舞踊を続けていきたいと話す熊倉さん。今後の目標については・・・。
■新潟明訓中学校3年 熊倉恵麻さん
「大学に進学したいと思っていて、続けている方はたくさんいるので私もそんなふうになりたい。」