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2026.09.30【特集】妙高市の大型リゾート開発 トップを直撃「地域との共存は?」【新潟】

【特集】妙高市の大型リゾート開発 トップを直撃「地域との共存は?」【新潟】
リゾート開発の舞台『妙高杉ノ原スキー場』
妙高市で、2000億円を投じる計画のリゾート開発が進んでいます。地元住民から不安の声が上がる中、どんなビジョンで新たな街をつくろうとしているのか。開発側のトップを直撃しました。

先週末、妙高市で2日間開催されたトレイルランニングの国際大会『妙高トレイル』。世界最高峰『ゴールデン・トレイル・ワールド・シリーズ(GTWS)』の大会で、妙高で開かれるのは初めてです。大会を誘致したのが、妙高で大型リゾート開発を手掛ける外資系ファンド『ペイシャンス・キャピタル・グループ(PCG)』です。

■PCG ケン・チャンCEO
「これからたくさん妙高でコンテンツを入れていきます。地元の人や周りの人たちで協力し、盛り上げていけたらと思う。」

リゾート開発の舞台となるのが、妙高トレイルの会場となった『妙高杉ノ原スキー場』です。PCGは、10年間で約2000億円とも言われる巨額の投資を行い、ホテルや商業施設を建設する計画です。ホテルは、国際的な高級ブランド『シックスセンシズ』に決まっています。

世界的なマウンテンリゾートを目指す一大プロジェクトに対し、県や周辺自治体などは大きな経済効果を期待。二次交通の整備や観光コンテンツの充実など準備を加速させています。

■PCG ケン・チャンCEO
「妙高、結構来ますよ。月に2~3回くらい来ている。工事もスタートしていますので、建築なのでいろいろ(不具合が)出る。そこでどう乗り越えるか対応したり、たまに地元の人と交流したり。」


スタート地点のすぐ脇で進む開発。2026年4月に仮設工事が始まり、10月からホテルの建設に着手する予定です。PCGは年間を通した妙高への誘客を進め、リゾート開発を勢いづけたいとしています。

■PCG ケン・チャンCEO
「やはり夏ですよね。冬以外のイベントを持ってくることも僕らの仕事。地元の人もお祭り的に来てもらい、世界に妙高や新潟を紹介できたら。」


妙高トレイルには国内外の約700人が出場。トップランナーが集い、夏のスキー場がにぎわいを見せました。妙高市もスキーシーズン以外の誘客を課題に挙げていて、PCGは2027年以降もこの大会を誘致する方針です。

会場では、地元の飲食店などがブースを出展。リゾート開発に期待を寄せます。

■かんずり 東條昭人社長
「スキー場やゴルフ場がこれだけあり、すぐ隣に海がある。環境的には最高の場所なので、一度ここに来ればおそらくリピートにつながるのではないか。」

■発酵ドリンクなど製造・販売 シュミット朝香さん
「もっとグリーンシーズンも客が来てくれたらいいなと期待している。(Q.やはりグリーンシーズンは?)冬との差は大きい。」

■PCG ケン・チャンCEO
「(Q.イベントの手応えは?)いいんじゃないですか、1回目として。小さくスタートして色々なことを大きくしていくことがポイント。」


この日は、5kmの部にケン・チャンCEOが出場。妙高山を見上げ、野尻湖を望む雄大なコース設定。大自然のなかを駆け抜ける妙高ならではの環境をアピールします。国際的な認知度を高め、地域資源を生かした持続可能な観光モデルへの転換で、妙高の新たな価値を作りたいとしています。

■PCG ケン・チャンCEO
「来年・再来年はもっと全世界の人たちに、このコースの楽しさと妙高高原の魅力、新潟県の素晴らしいこと、関西圏に負けないよう盛り上げたい。」

ゴール後、ケンチャンCEOに歩み寄った男性がいました。鴨井茂人さん。開発が進む杉野沢地区の区長です。

■PCG ケン・チャンCEO
「一回、鴨井さんの家でお世話になった。僕は一晩中・・・20曲は歌いました。」

鴨井さんは、区長として開発を手放しで喜んでいるわけではありません。開発が公になって以降、土地や空き家の価格が上がり、家を売りに出す住民が増えていることが気がかりです。

2026年5月、妙高市に対して率直な思いを伝えていました。

■杉野沢地区 鴨井茂人区長
「リゾート開発において、杉野沢のメリットは何ですか。地元は興味範囲で動けない。地域がなくなる可能性がある。あくまで犠牲になっているのは、この杉野沢地区だと頭に入れてほしい。」

2000億円もの巨費を投じる〝街づくり〟。
開発が公になった当初、ケンチャンCEOはこう語っていました。

■PCG ケン・チャンCEO
「もう一度、スキーブームを迎えるような地元の人たちがもう一度戻ってきて住んでみたいとか、新たな人たちが移住してここに住んで次世代のためにこういう施設を投資してやっていけたらいいなと。」

できるだけ地元を歩き、情報共有も含め丁寧に住民とコミュニケーションを取っているというケンチャンCEO。

■PCG ケン・チャンCEO
「僕らはどちらかというと(人を)呼び戻したい。杉野沢だけでなく妙高高原、上越妙高・高田なども含めた信越地域、関西圏と戦っていける1つの地区をつくることが大事なポイント。いい街をつくっていきたい、素晴らしい材料がありますから。」

鴨井さんは、地域住民が納得する形で開発を進めてほしいと願っています。

■杉野沢地区 鴨井茂人区長
「PCGとは情報交換させてもらって、割とうまくいっている。問題はそれ以外に入ってくる、私たちが管轄できない人たちが開発に伴って入ってくるので、それに対しても話していかないと。」

■PCG ケン・チャンCEO
「そうですよね、ルールを守ってやっていかないといけない。」

■杉野沢地区 鴨井茂人区長
「これから(杉野沢に)残ろうとしている人たちの生活基盤は、僕が守らないといけない。実際に杉野沢を見てもどんどん人が減っているので、そこはある意味で仕方がないと思うが、ただ行政とすればそういう部分も考えながら動いてほしい。」

地元にも不安があるなか、今後どんな〝ビジョン〟で開発を進めていくのか。

■PCG ケン・チャンCEO
「コンテンツを持ってこなくてはいけない。我々の貢献を少しでも積み重ねて、妙高の街をつくっていく。少しずつイベントをやって地元も巻き込んでいくのが街開発のひとつの大事な成長の仕方ではないかと思っている。」


PCGは2026年6月、ホテル予定地の地盤の一部に隆起が見つかり、本体工事の着手が2カ月遅れることを発表しています。

開業は、2028年度のウィンターシーズンを目指すとしていますが・・・。

■PCG ケン・チャンCEO
「予定はしたい。それ(2028-29年シーズン)を予定しています。ずれ込む可能性も当然ありますけど。(Q.開発が翌(2029~2030年)シーズンの可能性も?)そうですね、それは建築などゼネコン次第。僕らもずっと努力してここまで持ってきた。しっかり届けられるように頑張りたい。」
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